概要:
アルミ導体 CV ケーブル(アルミ導体架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)同士を 接続します。このケーブル接続では 230℃以上の高温になる可能性があります。 我々は酸 化膜生成を防止し、高温に耐え、30 年以上安定した状態に保つことができる接続技術を求 めています。
背景:
- 現在アルミ導体 CV ケーブル同士を接続するためにアルミスリーブを使用している。そのア ルミスリーブ内面およびアルミ導体表面にコンパウンドを塗布し、ワイヤブラシ等で研磨す ることによりアルミ酸化被膜を除去したり、再度コンパウンドを塗布することでアルミ酸化 被膜再形成を防止している。
- 使用するコンパウンドには、複数の要求性能があるため、全ての要求を満たすものを探して いる。
- 現在試験済みのコンパウンド(グリース)では 230℃以上の高温に耐えることができないた め使用できない。
- 現在コンパウンド(研磨によるアルミ酸化被膜除去及び塗布によるアルミ酸化被膜再形成防 止)を利用したスリーブによる接続を行っているが、それ以外でもアルミ酸化被膜除去及び 再形成防止を伴う接続技術の提案であれば検討させていただきます。
制約条件:
- 230℃付近に達しても状態変化を起こさず、滴下、揮発等しないこと
- 導体抵抗を増加しないこと
- アルミの酸化被膜形成を防止できること(防食効果があること)
- 30 年以上の長期安定した材料であること
- 架橋ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムに悪影響を及ぼさないこと
- 環境汚染につながらない材料であること
- 長期にわたり、供給継続が可能であること
2017 年上期に実証試験に使用できる製品、技術が望ましい。提案技術の開発段階によっては共 同開発も視野に入れ検討します。
解決策があると想定される技術領域:
- 化学、マテリアル技術分野 防錆剤、アルミクリーナー、潤滑剤など
- アルミ加工関連技術分野
緊急度合
12 ヶ月以内
想定される適用領域
アルミ導体 CV ケーブル(アルミ導体架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル)同士の接続
効果・結果に関する要件:
理想的には高温下でも安定し、状態変化を起こさず、滴下、揮発等しないケーブル接続、酸化 膜防止技術を探しています。ご提案いただくソリューションはケーブルの導体抵抗を上げないこ と、架橋ポリエチレン、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴムに悪影響を及ぼさないこ とが求められます。また、環境汚染につながらない材料であること、そして長期にわたり供 給継続が可能であることが求められます。
取り組みの経緯:
既存のコンパウンドで耐熱テストを実施したところ 230℃付近で白煙が出てしまった。
地域:
アジア
事業年数 :
10 年以上
歳入規模 :
500 億円以上