概要:
プラスチックグレージングとは燃費向上のため軽量化が図られたガラスよりも安全な素材技術になります。我々はその車載用ガラスの代替としてのプラスチックグレージング(PG)用のハードコーティング技術を探しています。 また、それらのコーティング技術(材料、プロセスなどを含む)のライセンスを取得し、最終的には、PG上にハードコーティングを施すための独自の製造設備を設置したいと考えています。
背景:
我々は車載用プラスチックグレージングを開発しており、そのために透明樹脂表面ハードコート技術を探しています。プラズマCVD法によりハードコートとガラスライクの二酸化シリコンコートを形成する技術が知られているが、複雑なバッチプロセスである故コスト高になります。従って単一のプロセスでハードコートが形成できる等の新たなプロセス技術を探しています。
制約条件:
- R43クラスL(1,000回の摩耗サイクル後にヘイズ値が2%を超えてはならない)
- 耐熱性: 100℃で1000時間の耐熱性が必要
- 耐候性:屋外曝露10年相当を目指しています
- 湿式コーティングのフローコートやスプレーコートなどのプロセス技術が好ましい(プラズマCVD、PVDなどの蒸着プロセスは、高コストなバッチプロセスであり連続フロープロセスではないため、適切なターゲットではありません)
- 立体構造の大型PG部品の表面に適用できる必要がある
- サンプル調製段階においては希望する3D製品/部品を送付し、それに対してコーティングを施してもらう事を希望。 サンプルに対するコーティングが必要条件を満たしていれば、実装のためのライセンス/ノウハウ移転を介して、コーティング技術を取得したいと考えている
- ベース基材はポリカーボネート(PC)またはPMMAです
- 透明性
解決策があると想定される技術領域:
- 建築材料メーカー
- コーティング関連産業(化学、材料、塗料、シリコーン、プラスチックなど)、例えばアルミナ膜など
- コーティング材ユーザー(例えば、光学レンズ、半導体パッケージングメーカーなど - これらの用途はコスト高である可能性が高い)
想定される適用領域:
車載用プラスチックグレージング(PG)のハードコーティング技術
効果・結果に関する要件
基材(PC、PMMA)との線膨張率の違いによるクラックが発生しないこと